シャネルアクセサリー プレート刻印について|ゴールドウィンコラム

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シャネルアクセサリー プレート刻印について

2023年12月19日

シャネル

100年を超える歴史を持つシャネルは1910年にココ・シャネルが「シャネル モード」という女性用帽子店をオープンことから始まりました。
そこから約1920年にシャネル(CHANEL)がアクセサリーを作り始めてから、数々のアクセサリーが世に生まれてきました。

自分の手元にあるシャネル(CHANEL)のアクセサリーはいつ作られて、どれくらい価値があるのか?という疑問がわくのは極々自然なことかと思います。
シャネル(CHANEL)のアクセサリーがいつ作られたのかを推測する大事な手掛かりとなるのが刻印です。

【1910年~1953年】
ココ・シャネルは1910年にシャネルモードを開店して以来、事業を拡大していきアクセサリーが登場したのは1920年前後と言われています。
ちなみに、1921年~1939年までのアクセサリーには刻印は一切ないという話です。
その後1939年、第二次世界大戦によりシャネルはすべての店舗の閉鎖を余儀なくされます。
1954年の再開までシャネルアクセサリーが作られることはありませんでした。
つまり1954年以前のシャネルアクセサリーに刻印のあるものはありません。

【1954年~1985年】
1954年に営業を再開したシャネルですが、ほとんどのアクセサリーに刻印はなかったようです。
しかし、ごく一部のアクセサリーにはシンプルな「CHANEL」の文字の刻印、もしくは「CHANEL」の下に「★★★」の刻印がみられるようになってきました。
その後1971年、ホテル・リッツでココ・シャネルが亡くなった後、アクセサリーにシャネルの顔でもある「ココマーク」が刻印されます。
1971年、ココ・シャネル亡き後に製造されたアクセサリーには初めてシャネルの顔でもある、ココマークが入るようになり、著作権表示の「©」(マルシー)や登録商標マークの「®」(アールマーク)、また「MADE IN FRANCE」の刻印も入るようになりました。

【1986年~1944年】
1986年、シャネルのジュエリー部門のデザイナーに就任したヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ。
彼女がデザインしたアクセサリーには特殊な刻印が刻まれています。
1986年から1944年に製造されたシャネルアクセサリーはヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌがデザインしたものと、それ以外のもので大きく分かれます。
このいずれかであるかは刻印によって簡単に見分けることができます。
ヴィクトワールがデザインしたアクセサリーにはココマークを挟む形で21~29までの刻印が入っており、同時期に作られた別のデザイナーの作品には数字が入っていないため、正確な年代が分からないようです。

この数字は製作年を表しており、21~29までそれぞれ以下のようになっています。

刻印 年代
21 1986年
22 1987年
23 1988年
24 1989年
25 1990年
26 1991年
27 1992年
28 1993年
29 1994年
※番号なし1986~1994年(ヴィクトワール以外のデザインアイテム)

1933以降のシャネルアクのセサリーには刻印のココマークの両側に数字(左側)とアルファベット(右側)が入っているものが一般的です。
数字は製造年で、右側のアルファベットは何を意味しているかといいますと、モデル種を意味しています。

刻印 意味
V 定番モデル
P (printemps) スプリングコレクション(2月~3月)
T (transition) 春夏コレクション
S (summer) ハイサマーコレクション(4月~6月)
A (autumn) 秋コレクション(7月~8月)
B (fall/winter) 秋冬コレクション(9月~10月)
K (fall/winter) 秋冬コレクション(11月~12月)
W (winter)冬コレクション
C (cruise) クルーズコレクション(12月~1月)

2000年代に入ると「MADE IN FRANCE」以外に「MADE IN ITALY」の刻印が登場し刻印もレーザーでマーキング加工されたものが増えてきました。

2010年代に入ると全てではないですが数字の前にもアルファベットが付くようになりました

製造年側の左アルファベット 製造年
D 2010年~2022年
B 2010年~2023年
C 2011年~2023年
A 2011年~2023年
P 2012年~2022年
F 2012年~2023年
E 2013年~2014年
G 2017年~2023年
I 2019年~2020年
L 2020年~2023年
※2023年9月の情報です。
※あくまでも公式に発表されているものではございませんので、参考程度に頭の片隅に入れておいて頂ければ幸いです。

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