日本の影響を強く受けていた?ヴィトンとジャポニズム|ゴールドウィンコラム

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日本の影響を強く受けていた?ヴィトンとジャポニズム

2016年1月22日

ルイヴィトン

ルイ・ヴィトンは、日本だけでも年間1,500億円以上の売上があります。デザインの美しさや実用性が人気の要因であり、フランスの一流ブランドのひとつだとされています。
ブランド買取でも高額買取になりやすく、高い人気を誇るルイ・ヴィトン。実は、日本の文化に影響を受けていたことはご存知でしょうか。
今回は、買取でも人気のヴィトンと日本文化との意外な関係についてご紹介します。

ブランドの成り立ち

日本文化との関係を明らかにする前に、まずはブランドの歴史を簡単にご紹介します。
ルイ・ヴィトンが誕生したのは、今から150年以上前の1854年のことです。創始者であるルイ・ヴィトンは1921年にフランスに生まれ、14歳のときに育ての母との仲が悪化したことから家出。当時光の都と呼ばれていたパリの荷造り職人に弟子入りしました。その職人の元で頭角を現したルイはフランス皇室からの注文も受けるようになり、1854年に独立します。そしてパリ・カプシーヌ通りにトランクの専門店を構え、これが現在のルイ・ヴィトンの始まりとなったのです。
ルイは船や機関車が馬車に代わって移動の主流になることを見抜き、これまでの蓋が丸いトランクではなく平型のトランクを作りました。素材もコットンに変更し、従来のものよりも軽くて丈夫になったルイのトランクはセレブの間で人気が高まり、一躍評判となったのです。

日本文化との出会い

日本文化との出会いは、1878年のことでした。当時、フランスのパリで万博が行われ、さまざまな国の文化や芸術がパリに集まりました。5万社以上の企業が出展したとされているこのパリ万博で最も注目を集めたのが日本であり、ここでヴィトンと日本文化は出会ったのです。
日本庭園や盆栽、版画、陶磁器などさまざまな日本文化や日本製品がこの時にヨーロッパでブームになり、ゴッホやルノワール、モネといった画家が影響を受けました。そんななかでヴィトンが注目したのが、日本の家紋です。当時のヴィトンは模倣品の問題に悩まされていて、さまざまなデザインのものを生み出すことで対抗していました。そのなかのひとつに、日本の市松模様を参考にした「トアル・ダミエ」がありました。しかし、模倣品問題は一向に解決せず、更に複雑な模様を作ることで真似できなくしようと考えました。そして生まれたのが、家紋に着想を得た「モノグラム」です。ルイ・ヴィトンのイニシャルや星・花を表すこのモノグラムは、今や買取でも人気商品のひとつになっています。

日本人にも愛されるブランド

ヴィトンは世界のセレブたちはもちろんのこと、日本の著名人にも高い人気がありました。
たとえばハリウッド俳優として一世を風靡し、帰国後も映画俳優として活躍した早川雪洲は、ヴィトンの顧客リストに名前があります。また、1921年には当時皇太子だった昭和天皇がパリの店舗を訪れ、後にお付の人がトランクを買い求めにきたという記録が残っています。
日本に店舗ができたのは1978年のことで、戦後の世界進出の第1号店でした。その後、2003年には村上隆とのコラボレーションを行うことで日本と深い関わりを持ち、現在では20代女性の9割以上がヴィトンの製品を持っているという統計が出るほど人気となっているのです。
ブランド買取でも高額買取が期待できるので、眠っているバッグなどがあれば買取も検討してみてはいかがでしょうか。

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