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「サファイアガラス」について
2016年12月3日
宝石といえば、指輪やネックレスといったアクセサリーに使われるというイメージが多いものです。宝石の買取店などにも、こうしたアクセサリーはよく登場します。しかし、宝石はそうしたアクセサリーとして使われるだけではなく、もっと身近な生活に関わるものにも使用されているのです。
たとえばサファイア。アクセサリーとして使われるサファイアは多くの方がご存知だと思いますが、実はサファイアガラスとして、とても身近なものに使われているのです。そこで今回は、サファイアとサファイアガラスについてご紹介します。
サファイアもルビーも同じコランダムという鉱物
サファイアは、実はルビーと同じ「コランダム」という鉱物にカテゴライズされます。深い青色が特徴的なサファイアと、燃えるような赤色が美しいルビー。どちらも宝石買取でもよく見かけるメジャーな宝石達です。
コランダムの和名は「鋼玉」で、アルミニウムの酸化鉱物です。六角柱や六角板の形状をしていることが多く、モース硬度は「9」。この硬さは、ダイヤモンドに次ぐ硬度といわれています。コランダムは本来無色透明ですが、結晶を構成しているアルミニウム原子の一部が別の原子と入れ替わることで色味を帯びます。
たとえば一部が鉄やチタンと入れ替わると、青みを帯びてサファイアになりますし、クロムと入れ替わると、赤みを帯びたルビーとなります。ルビーは数百個に1個の割合で誕生し、さらにルビーの1,000個に1個の割合でピンクサファイアが誕生します。
このようにコランダムは原子の組み合わせで、宝石の名前を変えます。ほかにもグリーンサファイアや、ホワイトサファイア、オレンジ色のパパラチアなどがあります。
身近にあるサファイアガラス
このように非常に硬度の高いサファイアが、実はスマートフォンや腕時計の一部に利用されていることをご存知でしょうか。使用されているのは、「サファイアガラス」。
スマートフォンのタッチパネルや腕時計の文字盤を覆うカバーに、ガラスが利用されていることをご存知の方は多いかと思います。スマートフォンのディスプレイも腕時計のカバーも、傷がつくと見えにくくなったり操作しにくくなったりするため、できるだけ傷がつかないようなガラスを使う必要があります。そこで注目されたのが、モース硬度9を誇るサファイア。モース硬度とは、厳密には硬さではなく、傷のつきにくさを表しています。モース硬度9のサファイアは、非常に傷がつきにくい鉱物なのです。また、サファイアは耐摩耗性にも優れています。この傷のつきにくさと耐久性の高さが、スマートフォンのタッチパネルや腕時計の文字盤のカバーに適していると判断されたのです。
サファイアガラスというと、サファイアのようなガラスであったり、サファイアでコーティングしたガラスだったりと、サファイアの類似品のようなイメージを持つ方もいると思いますが、サファイアガラスは紛れもない本物のサファイアです。本物のサファイアが、身近な生活に存在していると思うと、なんだか嬉しい気がしませんか。
鉱石としての宝石
宝石やアクセサリーの買取店でも、高い人気を誇るサファイアやルビー。これらが同じコランダムという鉱物からできる仲間であり、また身近なところに使用されているというのは知らない方も多いかと思います。同じく買取で高い人気があるダイヤモンドも、工業品やレコードの針に使われるなど、意外と私達の身近な場所で活躍しているのです。
もちろん、こうした装飾品以外の用途で使用される宝石は、宝石買取などで取り扱っているものとは違ったものです。しかし、サファイアガラスなどのように部品や工業製品として使用されているのを見ると、キラキラ輝く宝石とは違った、「鉱物」としての価値を感じますね。