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地金型金貨とは?投資におすすめの金貨や購入方法を紹介【鑑定士監修】
2025年6月27日
「地金型金貨とはどんな金貨?」「地金型金貨は投資に向いている?」と疑問に思っていませんか。
現代では不安定な情勢を乗り越えるための安定した資産として、金に注目が集まっており、地金型金貨は資産のひとつとして人気が高まっています。
結論からいえば、地金型金貨は純度の高い金貨であり、インゴット(金の延べ棒)と同様に、金相場に連動して価値が決まる投資向けの金貨です。
資産として金を保有したいと思っている人は、まずは手に入れやすい地金型金貨がおすすめです。
この記事では、地金型金貨の特徴や収集型・通貨型との違い、初心者におすすめの金貨や購入方法まで詳しく解説します。
最後まで読むことで、自分に合った地金型金貨を選び、賢く金投資を始める知識が身につくでしょう。
地金型金貨とは「投資用に発行される金貨」
地金型金貨は、投資用に発行される金貨です。各国の造幣局が鋳造し、金の含有率や品位を保証しているため、信頼性が高い金製品といえます。
また、鋳造や流通のコストが加わっているため、同じ純度でも重量あたりの価格がインゴットよりも高い傾向にあるのも特徴です。地金型金貨は通貨として使われることはなく、金相場の安いときに購入、高くなったタイミングに売却されます。
地金型金貨は大量に出回っているため、希少価値は低いものです。ただし国によっては、デザインや発行枚数を年ごとに変えているため、コレクターからの人気が高い地金型金貨もあります。
企業の信頼が重要な株式とは異なり、金はそれ自体に価値があるため、純度の高い金貨は多くの国で換金が可能です。有事の際にも資産価値が保たれやすく、すぐに持ち運べる資産として地金型金貨は人気があります。
金の純度については以下の記事で詳しく解説しています。
【どっちがいい?】22金(K22)と純金は何が違う?特徴や見分け方も解説
収集型金貨との違い
収集型金貨は100年以上前に発行されていたようなアンティークコインなどを含め、金を含有していること以外での価値を持っている金貨のことです。
収集型金貨は金の相場に価値が連動する性質がないため、純度が高くなくても問題ありません。発行枚数や現存数などの希少性が付加価値となって価格が決まります。
オリンピックの開催や国王の即位など、国際的な行事を記念して発行される記念金貨も収集型金貨の一種です。地金型金貨以外の金貨はすべて収集型金貨に分類されるため、対象となるものが非常に多くあります。
金貨が発行された時代背景や技術の粋を尽くしたデザインがとくに人気を集めており、世界中にコレクターが存在します。
通貨型金貨との違い
通貨型金貨とは、発行される際に額面が決まっている金貨のことです。1万円の額面が打たれた金貨は、発行国がその価値を保証しているため、金の含有量や相場にかかわらず1万円として扱われます。
ただし、希少性によってはプレミア価値が付き、買取市場では額面を超える価値を持つケースも多くあります。そのため、通貨型金貨は厳密には収集型金貨に分類されるのです。
通貨型金貨の発行は、世界的に見ても珍しいもの。代表的な発行国としては日本が挙げられます。天皇陛下御即位記念10万円金貨などが有名です。
地金型金貨は8種類
地金型金貨は国際的な信用や外貨を得るために、各国で数多く発行されているものです。
ここでは、現在流通している8種類の地金型金貨を紹介します。
- メイプルリーフ金貨
- ウィーン金貨
- ブリタニア金貨
- イーグル金貨
- クルーガーランド金貨
- バッファロー金貨
- カンガルー金貨
- パンダ金貨
なお、重量欄のoz(トロイオンス)は貴金属の質量を表す単位であり、1ozは約31.10gにあたります。
1. メイプルリーフ金貨
発行国 | カナダ |
発行年 | 1979年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz・1/20oz |
品位 | K24(純金) |
表面 | エリザベス2世の横顔(2024年4月後半~チャールズ3世) |
裏面 | サトウカエデの葉(メイプルリーフ) |
メイプルリーフ金貨は、流通量が世界一の地金型金貨です。2024年前半まで表面に描かれていたエリザベス女王の横顔は、年度ごとにデザインが変更されていました。金貨からエリザベス女王の生涯が見えるため、コレクションする人もいます。
メイプルリーフ金貨には、マイクロ単位での彫刻が施されており、偽造も困難です。そのため、世界でもっとも安全性のある金貨といわれています。
メイプルリーフ金貨については以下の記事で詳しく解説しています。
【要注意】メイプルリーフ金貨の偽物の見分け方とは?出回る理由や本物の特徴も解説
2. ウィーン金貨
発行国 | オーストリア |
発行年 | 1989年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz |
品位 | K24(純金) |
表面 | パイプオルガン |
裏面 | バイオリン・ホルン・ハープ・ファゴット |
ウィーン金貨の正式名称は、「ウィーン金貨ハーモニー」です。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がモチーフとなっており、金貨以外にプラチナ硬貨も発行されています。
2024年には31.1kgの金貨が15枚限定で発行されたことで注目を集めました。
3. ブリタニア金貨
発行国 | イギリス |
発行年 | 1987年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz |
品位 | K22 |
表面 | エリザベス2世(2023年~チャールズ3世) |
裏面 | ブリタニア女神 |
ブリタニア金貨は、発行枚数が限定されているのが特徴です。地金型金貨のなかでも希少性が高く、収集型金貨としてコレクションしている人もいます。
金貨のほかには、地金型銀貨やプラチナで作られたブリタニア硬貨も発行されています。
4. イーグル金貨
発行国 | アメリカ合衆国 |
発行年 | 1986年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz |
品位 | K22 |
表面 | 自由の女神 |
裏面 | ハクトウワシ(イーグル) |
イーグル金貨はやわらかい金に銀や銅を合わせ、摩耗に強くしているのが特徴です。アメリカを代表する地金型金貨であり、知名度と流通枚数の多い金貨です。
5. クルーガーランド金貨
出典:Wikimedia Commons「Springbock-1-4-Krügerrand」
発行国 | 南アフリカ共和国 |
発行年 | 1967年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz |
品位 | K22 |
表面 | トランスヴァール共和国元大統領ポール・クリューガー |
裏面 | スプリングボック(ウシ科の動物) |
クルーガーランド金貨は、世界で初めて発行された地金型金貨です。デザインは1982年から1990年に発行されていた1ポンド金貨と同じものが使われています。
アパルトヘイトへの抗議のため世界中で輸入が自粛され、現在の生産販売量はわずかとなっています。ただし、市場には約5,000万枚が流通しているとされるため、希少性は薄いです。
クルーガーランド金貨については以下の記事で詳しく解説しています。
クルーガーランド金貨の偽物と本物の見分け方とは?偽物を購入しないための対策を解説
6. バッファロー金貨
発行国 | アメリカ合衆国 |
発行年 | 2006年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz |
品位 | K24(純金) |
表面 | ネイティブアメリカン |
裏面 | バッファロー |
バッファロー金貨は、アメリカが初めて発行した地金型金貨です。地金型金貨のみではなく、収集家向けのプルーフ金貨(コレクション用に特殊な加工を施した金貨)も発行されており、ネイティブアメリカンのデザインが人気を集めています。
バッファロー金貨はそのデザインから、別名インディアン金貨とも呼ばれますが、これは、1933年まで発行されていたインディアン金貨とは別物です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
インディアン金貨にレア物はある?偽物をつかまされないためのポイントも解説
7. カンガルー金貨
発行国 | オーストラリア |
発行年 | 1990年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz・0.5g・1kg |
品位 | K24(純金) |
表面 | エリザベス2世(2024年からはチャールズ3世) |
裏面 | カンガルー |
カンガルー金貨は毎年カンガルーのデザインが変わるため、コレクターに人気のある地金型金貨です。また地金型金貨には珍しく、年によって発行枚数が変わるため、金相場のほかに希少価値や人気でも価格が変動します。
カンガルー金貨はメイプルリーフ金貨、ウィーン金貨と合わせて世界3大金貨とも呼ばれています。
8. パンダ金貨
出典:Wikimedia Commons「2016goldpanda1ozwiki」
発行国 | 中華人民共和国 |
発行年 | 1982年~ |
重量 | 1oz・1/2oz・1/4oz・1/10oz・1/20oz |
品位 | K24(純金) |
表面 | ジャイアントパンダ |
裏面 | 北京天壇 |
パンダ金貨はカンガルー金貨と同じく、毎年パンダのデザインと発行枚数が変わります。流通量も少ないことから、発行枚数の少ない年のパンダ金貨にはプレミア価値がつくことも多くあります。
地金型金貨でありながら、収集型金貨としても人気のある金貨です。
地金型金貨の購入方法
地金型金貨を購入するには、貴金属店や百貨店で直接見て購入する方法と、電話やインターネットで貴金属メーカーへ注文する方法があります。
フリマアプリやネットオークションで地金型金貨が出品されている場合もありますが、信頼性に乏しいため真贋が確認できません。市場価格と比較して安価であっても、信頼できない販売元からの購入は避けた方が良いでしょう。
貴金属店・百貨店で購入する
自分の目で見て気に入った地金型金貨を購入したい場合には、貴金属店や百貨店を選ぶのがおすすめです。とくに貴金属店では地金型金貨の購入のほか、買取も依頼できます。
百貨店では、貴金属店がテナントを設けている場合と百貨店が直営売り場を設けている場合とがあります。スタッフがどの地金型金貨を選べば良いのかの相談に乗ってくれるため、初めての人も気軽に金貨を購入できます。
ただし、店舗によっては取り揃えていない金貨もあるため、大量に金貨を購入する場合には不向きです。
貴金属メーカーで購入する
金製品メーカーや金取引会社の多くは、自社の直営店舗を運営しています。インゴットやジュエリーも取り扱っているため、直接足を運ぶことで地金型金貨以外の金製品の購入も可能です。
また、多くの貴金属メーカーは電話やネット注文でも地金型金貨を購入できます。電話やホームページで金貨の種類や枚数を伝え、指定の口座に代金を振り込むと、郵送で地金型金貨が届きます。オンラインでは実店舗よりも多くの金製品が扱われているため、欲しい商品が手に入りやすいのが特徴です。
ただし、購入金額に送料が上乗せされる上、届くまで金製品の質を確認できないのがデメリットです。
まとめ|地金型金貨で金投資をはじめてみよう
地金型金貨は、インゴットと同等の価値を持つ投資用の金貨です。発行国が純度と重量を保障しているため、国際的な価値が認められています。
地金型金貨は数多く流通しているため、プレミアがつくことは少なく、金相場に連動して価値が決まります。地金型金貨を購入する際は、信頼できる取引先から金相場が下がったタイミングで購入するのがおすすめです。
金相場が高騰している現在、地金型金貨は非常に高い価格で取引されています。お手持ちの地金型金貨を売却する際には、ぜひ大阪の梅田・難波の買取専門店「ゴールドウィン」をご利用ください。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせいただければうれしく思います。
地金型金貨についてよくある質問
日本発行の地金型金貨はありますか?
日本は金の産出量が少ないため、地金型金貨は発行していません。ただし、皇室の慶事や国際的なイベントの際には記念硬貨を発行しています。記念金貨は純金製ですが、投資用ではないため、収集型金貨として楽しまれています。
地金型金貨とインゴットならどちらがおすすめですか?
地金型金貨とインゴットは、どちらも純度の高い金で構成されているため、安定資産として人気があります。地金型金貨はコンパクトで置き場所に困らず、持ち運べる資産としてリスクの分散に役立つでしょう。
インゴットには投資金額が高くなるほど手数料が安くなる性質があります。また、金貨とは異なり、どのような形にも加工が可能です。インゴットの1部だけを売却し、譲渡や売却時の税金を抑えることもできます。
複数の観点から、自分に合った金製品を選ぶと良いでしょう。
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