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美しいからこそバレやすい?人工エメラルドと天然エメラルドの違い
2017年4月1日
5月の誕生石としても名高いエメラルド。エジプトの女王・クレオパトラも愛した宝石で、現在でも宝石市場では非常に人気のある宝石です。
エメラルドはベリルと呼ばれる鉱石の一種で、結晶が作られる過程でクロムなどの元素が加わることによって、無色のベリルから緑色のエメラルドに変化していきます。地球が産み出した美の産物ともいえるでしょう。
ところで、皆さんは人工的に作られたエメラルドがあることを知っていますか。人工的に作られたといっても、色は天然のものに見劣りしない、非常に鮮やかな緑色です。しかし、ルビーなどの他の宝石と比べれば、天然産と人工産の違いがわかりやすい宝石です。今回は、天然エメラルドと人工エメラルドのそれぞれの特徴と、その見分け方をご紹介します。
天然エメラルドの特徴
天然エメラルドの特徴として、結晶になる過程で表面に無数の傷ができることがあげられます。表面に傷のない天然エメラルドは存在しないといわれるほどで、表面に傷のない色の鮮やかなエメラルドは、人が手を加えたものだと疑われる対象になります。また、結晶になるまでにさまざまな不純物を取り込んでいくので、内包物が見つかることも大きな特徴のひとつとなります。結晶の中には空洞があるのですが、そこには水分が含まれています。
今日、ほとんどの天然エメラルドの産地はコロンビアです。非常に透明な緑色をしており、他の産地と比べて、最も上質なエメラルドとされています。コロンビア産エメラルドの特徴として、結晶内にギザギザの細長い空洞部が見られ、その中が食塩水で満たされているということがあります。その液体の中には気泡が見られ、
気泡の周囲に四角い結晶が見つかることも特徴です。
人工エメラルドの特徴
1930年代後半に、アメリカの化学者だったキャロル・チャザムが、フラックス法という技法で作った人工エメラルドを市場に流通させました。しかし、彼によって作られたエメラルドは、天然ではないとすぐに見破られてしまいました。その理由は、天然エメラルドに必ずある無数の傷も内包物がなく、美しかったからです。
このように、
人工エメラルドの特徴は、表面に傷がないことなのです。また、フラックスの中で成長するので、水分がないことも特徴です。
チャザムの作ったエメラルドを始めとし、ギルソン産や京都セラミック社産など、多くの人工エメラルドが見られるようになりました。
天然エメラルドと人工エメラルドの見分け方
一番簡単な見分け方は、傷があるかないかを調べることです。天然のエメラルドは、生成過程でどうしても無数の傷ができます。逆に、フラックス法によって作られた人工物には傷がありません。
また、光の屈折率の違いも見分けるときに着目すべきポイント。天然のエメラルドには水分が含まれているので、光の屈折率は高くなります。逆に、人工のエメラルドには水分が含まれていないので、光の屈折率は低くなります。加えて、比重も天然物は合成物よりも高くなります。
なお、現在はフラックス法ではなく、熱水法によって人工エメラルドが作られることも多くなりました。熱水法とは、コロンビアの天然のエメラルドが作られる条件とほぼ同じ条件下で、人工エメラルドを生成する方法です。熱水法で作られたエメラルドは、天然のものと同じ条件の中で生まれるため、天然物と同じ内包物を含みます。このようなことが理由で、屈折率や比重の違いで人工か天然かの判別が非常に難しくなりました。
最近では、内包物が同じである人工エメラルドの表面に、わざと傷をつけて天然物と偽ったものや、傷があまり見当たらない天然のエメラルドが存在するなど、
天然と人工の判別が難しいエメラルドが増えています。お持ちのエメラルドが天然物か人工物かを知りたい場合は、買取専門店の鑑定士にご相談ください。
買取専門店ならば、買い取る値段を見極めるために鑑定しますので、間違いがありません。しかし、いい加減な鑑定で人工と決めつけられて、値段を下げられ買取されてしまう可能性もあります。しかし、買取専門店ゴールドウィンはそんなこと絶対にしません。有能な鑑定士が多数在籍しているので、お客様の大切なエメラルドをしっかりと鑑定し、妥当なお値段で買取いたします。ぜひ、おまかせください。