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金はなぜ価値がある?歴史的背景や今後の動向を解説【鑑定士監修】
2025年6月27日
「金はなぜ価値があるの?」「今の金の価格はなぜこんなに高いの?」と疑問に思っていませんか。
なぜ金に価値があるのかがわからないと、手元にある金製品を今売るべきか、もう少し待つべきか迷ってしまうかもしれません。
結論からいえば、金の価値は「希少性」や「歴史的信頼性」「安全資産としての役割」など、主に6つの理由で支えられています。
さらに世界情勢の不安定化や円安、インフレといった要因で現在も高騰しているのが特徴です。
本記事では、金がなぜ価値を持つのかの本質や、価格が上がっている背景、種類や買取価格の決まり方まで詳しく解説します。
記事を読むことで、あなたが持っている金製品の正しい価値がわかり、納得のいく売却判断に役立つでしょう。
金はなぜ価値がある?6つの理由を解説
金が高い価値を持ち続ける理由は、以下の6つの要因にあります。
- 永続的な美しさを保つから
- 希少性が極めて高いから
- 加工しやすく用途が広いから
- 歴史的に信頼されてきたから
- 経済不安時に安全資産として求められるから
- 工業・医療分野で需要が増えているから
本章を参考に、金がなぜ価値を持つのかの本質を正しく理解しましょう。
永続的な美しさを保つから
金は酸化や腐食に強く、何千年経っても美しい輝きを保つ貴金属です。この特性により、長期にわたり価値が維持されています。
古代エジプトのツタンカーメンの黄金マスクが今も輝きを放っているのは、この性質の証です。
また、金は青い光のみを吸収し、それ以外の光を反射して独特の美しい金色を生み出す特徴があります。
この永続的な美しさは古代から「不老不死」の象徴とされており、現在も金の価値を支える大きな理由といえます。
希少性が極めて高いから
金は地球上に存在する量が極めて限られた資源です。
これまでに採掘された金の総量は約18万トン、50mプール約4杯分ほどです。
年間採掘量は約3,000トンで、現在確認されている埋蔵量から見ても、このペースなら約15年で枯渇の恐れもあります。
また、金の採掘には多大なコストと時間がかかります。希少性と採掘にかかるコストのバランスが、金の価値を長年にわたり維持している要因です。
加工しやすく用途が広いから
金は高い展延性と可鍛性を持つ金属で、1グラムでも約3,000メートルに延ばせます。
0.0001ミリの極薄金箔にも加工でき、古代から幅広く利用されてきました。
現代ではジュエリーはもちろん、工業製品の電子部品、医療機器の材料、歯科治療での利用など、その用途は多岐にわたるのが特徴です。
この加工しやすさと多用途性により、金は多方面からの需要が絶えず、価値の下支えとなっています。
歴史的に信頼されてきたから
文化や宗教、政治体制を超えて、世界中で金は普遍的な価値を持つと認識されている資産です。この長い信頼の歴史こそが、現在も金の価値を支える大きな要素でもあります。
経済不安時に安全資産として求められるから
金は、経済危機やインフレ時に価値を保持する「安全資産」として重視されています。
経済危機や政治的混乱が起こると、株式や債券などの金融資産は大きく値下がりする傾向があります。
一方「有事の金」と呼ばれるように、金は不安定な時期でも資産としての価値を保持できるのが特徴です。
実際、2008年のリーマンショック、2020年のコロナ禍、2022年のウクライナ情勢悪化の際にも、金価格は上昇を続けました。
また、金は企業の倒産や国家の財政破綻といったリスクがない「実物資産」であり、インフレ時には価値を保持するヘッジ機能も備えています。
金の資産価値については下記の記事で詳しく紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:金の資産価値は今後どうなる?相場を読んで金の需要を見極めよう
工業・医療分野で需要が増えているから
金は優れた電気伝導性と耐腐食性を持ち、スマートフォンやPCなど精密電子機器の部品に不可欠な材料です。
とくに精密な電子回路の接点部分には、信頼性の高い金が多用されています。
また、医療分野では歯科治療やペースメーカーなどの医療機器にも利用されるなど、現代社会を支える技術に不可欠な材料です。
こうした産業用途の拡大により、金の需要は年々増加しており、価値向上の一因となっています。
金(ゴールド)とは?|基本特性と種類
金(ゴールド)の基本的な特性と種類について、以下の要素から詳しく解説していきます。
- 金の基本的な性質と他の金属との違い
- 金の種類と純度|24金から10金までの分類
- 金の買取価格の決まり方
金の基本知識を身につけ、賢い売却判断に役立てましょう。
金の基本的な性質と他の金属との違い
金は元素記号Au(ラテン語aurum由来)で表される貴金属で、他の金属とは明確に異なる特性を持っています。
最も特徴的な性質は、青い光のみを吸収し、それ以外の光を反射することで生まれる美しい金色の輝きです。
また、金は酸化や腐食に対して極めて強く、空気中や水中でも変質しません。
金の物理的特性として、優れた展延性があげられます。
1グラムの金を延ばすと約3,000メートルの長さにまで加工でき、厚さわずか0.0001ミリメートルの金箔まで薄くすることも可能です。さらに、電気伝導性にも優れており、この特性が現代の電子機器に欠かせない理由となっています。
金の種類と純度|24金から10金までの分類
金の価値は純度によって大きく左右され、24分率で表示される純度が高いほど価値も高くなります。
種類 | 純度 | 特徴・用途 |
24金(純金) | 99.99% | 最も純度が高く、金本来の美しさを発揮。柔らかいためジュエリーには不向きで、インゴットや記念コインに使用 |
22金 | 91.7% | 24金と18金の中間的存在。市場ではあまり一般的ではない |
18金 | 75% | ジュエリーに最も多用される。適度な硬さと美しさを両立し、高級ジュエリーの定番 |
14金 | 58.5% | 比較的安価で日用品に使用。光沢はやや落ちるが実用性が高い |
10金 | 41.6% | 最も安価な金製品。耐久性は高いが金の特性は弱くなる |
18金や14金には銀や銅などの割金が混ぜられており、これにより硬さと耐久性が向上します。用途に応じた最適な純度の選択が重要で、投資目的なら24金、日常使いのジュエリーなら18金が一般的な選択となるでしょう。
純度が高いほど買取価格も高くなるため、金製品を売却する際は刻印を確認して正確な純度を把握することが大切です。
金の買取価格の決まり方
金製品の買取価格は、主に純度・重量・市場価格の3つの要素によって決定されます。
純度については前述のK数表示により判断され、24金が最も高く、数字が小さくなるほど買取価格も下がっていきます。
また、金の価値は重量に完全比例するため、わずかな差でも買取価格に大きく影響するのです。
市場価格は国際金相場に基づいて日々変動しており、世界情勢や経済状況によって左右されます。
詳しい買取価格の算出方法や高く売るためのポイントについては、専門的な知識が必要となるため、信頼できる買取専門店での相談をおすすめします。
金の価値を決める要素は、下記でも詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
関連記事:金買取の仕組み完全ガイド!高く売れる理由や買取後の流れを鑑定士が解説
金の価値が上がっている背景【最新の上昇要因】
近年の金価格高騰には、以下の3つの主要な背景があります。
- 世界情勢の不安定化で安全資産需要が急増しているから
- 円安進行で国内金価格が大幅に上昇しているから
- インフレ進行で実物資産としての金が注目されているから
これらの要因が複合的に作用し、金価格は史上最高水準を維持しています。本章で、なぜ今が金を売る好機なのかを理解しましょう。
世界情勢の不安定化で安全資産需要が急増しているから
金は古来より「有事の金」ともいわれるほど、信用リスクが低く価値が保たれやすい資産です。
世界情勢が不安定になると、株式や債券などの金融資産から、安全資産である金へと資金が移動しやすくなります。
近年は新型コロナウイルスの流行(2020年)、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年)、中東情勢の悪化など、地政学リスクが高まっています。
よって投資家たちの中で金の需要が世界的に急増し、価格も上昇傾向にあるのです。
円安進行で国内金価格が大幅に上昇しているから
金は国際的に米ドル建てで取引されるため、円安が進むと円建ての金価格は自動的に上昇する仕組みです。
近年、日本銀行の金融緩和政策とアメリカの利上げにより、日米の金利差が拡大し、急速な円安が進行しました。
その結果、海外の金価格上昇に加え、為替変動による円安効果が重なり、国内金価格は二重の上昇要因を抱えています。
2024年には1グラム1万5千円前後という史上最高水準に達し、いまも高値を維持しています。
インフレ進行で実物資産としての金が注目されているから
各国の中央銀行による大規模な金融緩和政策で市場に資金が流入し、物価の上昇圧力が強まっています。
インフレ下では現金や預金の実質的な価値が目減りするため、金などの実物資産への資金シフトが進む傾向があります。
また、各国の中央銀行が金の購入を積極的に進めているのも、金価格の下支え要因の1つです。
不安定な状況が続く中で、金は「究極の安全資産」として再評価されており、今後もさらに投資の需要もは高まっていく可能性があります。
まとめ|金の価値を理解してあなたの金製品を適正に評価しよう
金は希少性や美しさ、安全資産機能、歴史的信頼性など6つの要因により、約8,000年にわたり価値を保つ普遍的な資産です。
現在は世界情勢の不安定化や円安、インフレ進行により、金価格が過去最高水準にあります。
もしご自宅に眠っている金製品があれば、今が売却の好機である可能性もあります。まずは信頼できる専門店での無料査定を受け、正確な価値を確認するのがおすすめです。
大阪の梅田・難波で金の査定・売却を検討している方は、ぜひ一度「ゴールドウィン」へご相談ください。
ゴールドウィンでは、宅配買取や出張買取だけでなく、写真を送るだけで買取価格の目安がわかるLINE査定も行っています。金の売却先に悩んでいる方は、ぜひ一度当店にご相談いただければ嬉しく思います。
金の価値についてよくある質問
18金と24金で買取価格はどのくらい違う?
18金と24金の買取価格は、純度の差により大きく異なります。
24金(純度99.99%)と18金(純度75%)では、同じ重さでも実際に含まれる金の量が違うためです。たとえば10グラムの金製品の場合、24金なら約9.999グラム、18金なら約7.5グラムが金となります。
買取価格はこの純度と重量に比例します。そのため、24金の方が高値で買取されます。ただし、18金のジュエリーではブランド価値やデザイン性により地金価格以上の評価がつくケースもあります。
金の価値は今後も上がり続ける?
金の価値は長期的に上昇傾向ですが、短期的な変動リスクもあります。
金は希少性が高まり、今の採掘ペースなら約15年で枯渇とも言われています。また電子機器需要などから工業用途も拡大しています。
一方で、為替や世界情勢の影響で短期的な価格変動が起こることも。投資や売却を考えている場合は、こうしたリスクを理解した上でタイミングを見極めましょう。
金製品はどこで売るのが一番高く売れる?
金の専門知識と適正価格で買取する信頼できる専門店で売却するのがもっとも高く売れるでしょう。
買取価格は業者ごとに大きく異なるため、必ず複数社で査定価格の比較がおすすめです。とくに国際金相場を基にした価格提示をしている業者が安心です。
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