買取できない宝石　アイオライト

買取できない宝石　アイオライト

2024年9月22日

 

買取できない宝石　アイオライト

 

 

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本日はアイオライトという宝石について、説明したいと思います。

かなり稀に店頭にお持ち込みいただくアイオライトですが、単体ではお値段がなかなかつきません。

買取ができないことが多いので注意が必要です。

 

 

アイオライトにはとても強い多性（三角性）があり、この特徴をチェックすることによって鑑別は容易に行うことが可能です。

カットされた石の場合、テーブル面側から見ると深い紫青色を示しますが、

横側からでは淡黄色、あるいは灰色や無色というように明らかに異なるに見えます。

 

アイオライトはコーディエライト（正式な鉱物種名はこちらで、この鉱物を初めて記載した地質学者のルイ・コルディエによるものとされています。）ともよばれます。

アイオライトにみられる色には、青系色、黄、グレーなどがあり、

しばしばインクルージョンがみられはしますが、肉眼的にクリーンな石の入手は比較的簡単で安価となります。

 

ヘマタイト（赤鉄鉱）やゲータイト（針鉄鉱）、レピドクロサイト （鱗鉄鉱）などの微小な結晶が入っているために、

反射による金属的な煌めき（アベンチュレッセンス）を放つものがあり、ブラッドショットアイオライトとよばれています。

 

アイオライトが最初に宝石として記録されたのは1813年ですが、

宝石として重要といえる大きくて透明度が高いものは、アメリカのパーマー・クリークにおいて1996年に発見されました。

その他の主要産地はインド、オーストラリア、ブラジル、カナダ、マダガスカル、

ミャンマー、ナミビア、スリランカ、タンザニアなどになります。

 

カットの際には、青系が最大に見える方向にテーブル面を切り出すように、正しく方向付けする必要があります。

加えてカットは深くしすぎてはならず、これは深すぎる場合には不透明となり、

実質的にほぼ黒に見えてしまうためです。

一般的に、アイオライトはステップカットにされることが多く、

石の裏側に光が差し込み、色を引き立たせる効果が得られるためです。

典型的なカットとしてオクタゴンとオーバルなどが挙げられます。

アイオライトは見栄えも良く、サファイア、タンザナイトの手頃な価格の代用石にされることが多く、

耐久性も高いためにジュエリーに適しており、性別を問わず楽しめる宝石とされています。

 

 

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