
エメラルドの『天然』と『非処理』は違う!?査定士が語る買取時の価値の境界線
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2016年11月26日
ダイヤモンドの購入や買取において重要視されるのが「ダイヤモンドの評価」です。ダイヤモンドには4Cという評価基準があり、これによっておおよその販売・買取価格が決定します。こうしたダイヤモンドの評価は鑑定書に書かれているため、買取依頼をする際は鑑定書を持っていくことを忘れないようにしなければいけません。
ダイヤモンドの鑑定書には4Cの評価のほかにも、いくつか注意すべき記述があります。そのひとつが、「レーザードリルホール(LDH)を認む」という項目。このレーザードリルホールは、あまり知られていないのですが、実はダイヤモンドの買取価格に大きな影響を与えます。
そこで今回は、レーザードリルホールとはどういったものなのか、概要と意味についてご紹介します。
レーザードリルホールとは、レーザーを用いて開けられた極小の穴のことです。なぜダイヤモンドに穴を開けるのかというと、ダイヤモンドに含まれる不純物、インクルージョンを取り除くためです。ダイヤモンドに限らず、多くの宝石は土のなかに含まれる特定の成分が結晶化することで生成されます。この生成のとき、宝石に必要な成分だけが集まればいいですが、宝石には不要な成分も一緒に結晶化してしまうことがあります。この一緒に結晶化した不要な成分のことを、インクルージョンと呼びます。
インクルージョンがあるということは、天然の宝石であるという証でもあります。しかし、あまりにも目立ったインクルージョンがあると、ダイヤモンドの4Cのうちのひとつであるクラリティの評価が下がってしまいます。こうした評価が下がる原因となっているインクルージョンを除去するのが、レーザードリルホールによる処理なのです。
レーザードリルホールでは、専用のレーザーを用いて穴を開けます。その穴を使ってどのようにインクルージョンを取り除くのか、その処理方法についてご紹介します。
レーザードリルホールでインクルージョンを取り除く場合、レーザー自体でインクルージョンを直接取り除くわけではありません。開けた穴から酸を注入することで、インクルージョンを漂白して目立たなくするのです。インクルージョンの色を限りなく薄くすることで、無色透明のダイヤモンドのなかで目立たなくするように処理するのです。穴は鑑定用のル-ペを使えば比較的簡単に見つけられますが、肉眼ではまず確認できません。
2000年代からは、従来の方法とは違った新しいレーザードリルホールの処理方法が登場しました。従来の方法ではレーザーで穴を開けていましたが、新しい方法ではパルスレーザーを使うことでダイヤモンドの表面に微細なひび割れを起こします。このひび割れから酸を注入して、インクルージョンの漂白を行います。この新しい方法で処理をすると、従来の方法よりも処理をした形跡が残りにくくなります。ただし、ダイヤモンドの表面に近い部分のインクルージョンしか除去できないため、利用できる場面が限定されるというデメリットもあります。
ダイヤモンド買取の際、レーザードリルホールの処理が行われているダイヤモンドは、天然のダイヤモンドに比べて買取価格が安くなります。ただしこれは同じクラリティ評価の天然ダイヤモンドと比べた場合です。もともとインクルージョンが多いダイヤモンドの場合は、レーザードリルホールの処理を行った方がよいとされています。
またレーザードリルホールの処理を施されたダイヤモンドであれば、同じクラリティ評価の天然ダイヤモンドに比べて安価で購入できるというメリットもあります。天然のダイヤモンドもよいですが、LDHダイヤモンドにも是非目を向けてみてください。
この記事の監修者
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