ダイヤモンドの買い替えはお得?大阪での下取り・買取の賢い使い分けガイド【鑑定士監修】
監修:ゴールドウィン梅田店 店長 中村 古物商許可番号621010160159 ダイヤモンドの買い替えや下取りを悩んでいる方へ ダイヤモンドを購入した当時は大切にしていても、ライフスタイルの変 […]
2025年11月23日


ゴールドウィン 梅田店 店長 中村監修 個物許可番号621010160159
ダイヤモンドの価値はカラット、カット、クラリティ、カラーの「4C」で決まる。
そう思われている方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
しかし実際のダイヤモンドの買取査定においては、1ctのダイヤモンドで4Cが全く同じでも20万円以上価格が変わることがあります。
その理由こそ、鑑定書の片隅にひっそりと書かれている、Fluorescence(蛍光性) という評価項目です。
「蛍光性なんて聞いたことがない」
「ブルー蛍光って良いの?悪いの?」
「Strongって書いているけど、どう影響するの?」
こうした疑問を持つ方はとても多く、むしろ知らないのが普通と言って良いほどです。
ですが、ダイヤモンドの国際市場でも日本市場でも、蛍光性はここ数年で急激に重要な評価軸になっています。
本記事では、
・蛍光性とは何か
・ダイヤモンドの買取金額にどう影響するのか
・どんな蛍光性ならマイナス?・店選びはどうすべきか
などを、鑑定士の視点から徹底的に分かりやすく解説します。
目次

ダイヤモンドは、紫外線に反応すると光ることがあります。
これが Fluorescence=蛍光性です。
世界一有名な鑑定機関GIA(米国宝石学会)や日本一有名な鑑定機関CGL(中央宝石研究所)では蛍光性を
の5段階で評価します。
GIA/CGLとも鑑定書のFluorescence欄に記載されています。
4Cと違い、あまり注目されない項目ですが、実際には買取価格に大きな影響を与える第五の評価軸とも言える存在です。


蛍光性の強いダイヤモンドは、光源によって次のような見え方をする場合があります。
・白く濁って見える(ミルキー感)
・透明感が弱く見える
・輝きの鋭さ(テリ)が落ちて見える
・光の返りが鈍る
もちろんすべてのダイヤモンドに当てはまるわけではありませんが、これらの傾向が出る可能性が高いため、海外でも国内でも蛍光性はダイヤモンドの評価においてとても重要視されるようになっています。

ダイヤモンドの買取金額を語るうえで、蛍光性の評価を一番左右するのは国ごとの市場文化 です。
実は4Cよりも、国ごとに評価が大きく分かれるのが蛍光性。
海外では蛍光性を厳しく見る国が多く、ダイヤモンドの買取金額に直接影響しています。
ここでは主要市場「日本・アメリカ・インド・中東」の評価基準を比較しながら、特に近年、世界の価格を揺さぶるインド市場の動きについてお話します。
日本では、以前は蛍光性がそこまで重視されていませんでしたが、
ここ2〜3年で StrongからVery Strong Blueが大幅に安くなっています。
理由は明確で、日本の中古ダイヤは最終的に海外市場(特にインド)へ流れるからです。
国内の買取店の多くがインド系バイヤーとつながっているため、インドが嫌う蛍光性=日本でも安くなる構造になっています。
アメリカは世界最大のダイヤ消費国でもあります。
・蛍光がある方が白く見える
・ファッション性としてクール
・見た目重視の文化
という理由で、中蛍光(Medium)くらいまでは気にされないことが多いです。
しかし反対に、
・取引量の多い市場
・鑑定重視の投資層
では、インドと同じく 無蛍光(None)が好まれる側面 も強く、アメリカの評価としては「二極化」しているのが特徴です。
近年アメリカはラボグロウンダイヤモンドの需要が高まっているのも、影響は大きいと思われます。
ドバイ・サウジアラビア・カタールなど、中東市場は
Dカラー × 無蛍光 ×
太陽光下でも濁りが一切ない石を最上級としています。
そのため、
・Medium → マイナス評価
・Strong → 大きく値下がり
・Very Strong → ほぼ取引対象外
という国さえあります。
そして、蛍光性の評価を語るうえで絶対に外せないのがインドです。
インドは「世界最大の研磨地」であり、世界中の中古ダイヤの多くが最終的にインドを経由します。
そのため、インドの評価がそのまま世界の実勢価格に影響するのです。
インドが蛍光性を嫌う理由
① ミルキー(白濁)に見える石を徹底的に避ける文化
蛍光性の強い石は、テリが弱く、光りが鈍く見える傾向があります。
インドでは「ミルキー=低品質」として扱われます。
② 再販(アメリカ・中東向け)のためのリスク管理
強い蛍光は売れ残るため、卸売りのロットに混ざるだけで価値が下がる。
③ ブラックライトで照らした蛍光ルームでのチェック
インドのバイヤーは、取引現場で蛍光性を徹底チェックします。
部屋全体をUVライトで照射し、
Strong/Very Strong を瞬時に弾く専用ルーム が実際に存在します。

④ 大量取引の文化
インドの卸は100〜1,000個単位の大量での取引がほとんどです。
その中に数個でもStrongのダイヤモンドが紛れればロット全体が評価ダウンするため、蛍光性=最重要チェック項目となっているのです。
日本のダイヤモンドの買取金額がここ2〜3年で強烈に変化したのは、インド市場が蛍光性に以前より厳しくなったからです。
とくに Strong Blue・Very Strong Blue は
・2015年 → 10%~20%ほどの減額
・2020年 →15%~30%ほどの減額
・2023年以降 → 35〜45%ほどの減額
と年々減額は大きくなってきています。
つまり、今の日本のダイヤ買取価格はインドの基準に強く影響されているということです。
| 国 | 蛍光性の評価 | 傾向 |
| 日本 | ここ2〜3年で急に厳格化 | インド基準の影響が大 |
| アメリカ | 中〜弱蛍光は許容、強蛍光は嫌うバイヤー層も | 市場が二極化 |
| 中東 | 無蛍光が圧倒的に好まれる | StrongはほぼNG |
| インド | 世界で最も厳しい評価 | 実勢価格を左右する基準 |
一般的に「蛍光性=ブルー蛍光」をイメージしますが、実はダイヤモンドには 青ではない特殊な蛍光色が存在します。
それが
・イエローウィッシュブルー(黄味がかった青)
・グリニッシュブルー(緑がかった青)
・ホワイト(白濁したように発光する)
といった特殊蛍光性です。
そしてこの特殊蛍光は、実は 通常のブルー蛍光よりも、評価が大きく下がる傾向があります。
理由は、石の印象を大きく変えてしまう上に、市場の好みと真逆になるためです。
普通のブルー蛍光は白色光の中で青みを強めますが、イエローウィッシュブルーは 青の中に黄味が混じって発光します。
結果としてダイヤの透明感が弱まり、少し濁った印象となり色味が安定せず「クセのある石」に見えるのです。
そのため、インド・アラブのバイヤーを中心に「扱いにくい石」として評価が下落します。
近年は強いブルー蛍光と同等、もしくはそれ以上に下げられるケースも見られます。
青よりも 緑の成分が強く、光の当たり方で微妙に色が変わる特殊蛍光です。
グリニッシュブルーは
・高級ジュエリー市場では敬遠されやすい
・国際取引市場でも「色が濁る」「黄色味が増す」と見なされる
・リセール市場でもブルー蛍光以上に下がりやすい
特にインド市場では緑がかるダイヤ=明度が落ちて見えると評価が極端に低いことが特徴です。
紫外線で白っぽく発光するタイプで、青蛍光のような魅力的な発光ではなく、石全体がミルキーに見えるブライトネス(輝き)が鈍くなるため評価は低くなります。
特に D~G の高カラーグレードでは透明度を損なうため、価格の下落幅が大きい です。
1.色味が安定しないためジュエリー加工時に扱いが難しい
2.市場価値が読みにくく、二次流通で嫌われる
3.アジア市場(特にインド・タイ)では色石の“濁り”として扱われる
4.透明感・テリ(輝き)が落ちやすい
特に2023〜2025年は、ブルー蛍光の評価下落が世界的に強まっているため特殊蛍光性のダイヤはさらに厳しく価格調整されやすい状況です。
※ あくまで実務の感覚値。石の品質によって差があります。
蛍光性区分
買取評価の傾向
Faint ほぼ減額なし
Medium Blue 5〜10%ほどの減額
Strong Blue 35〜45%ほどの減額
イエローウィッシュブルー 20~50%ほどの減額
グリニッシュブルー 40%〜それ以上の減額
ホワイト蛍光 グレードよっては 50%以上の減額

蛍光性は「見ればわかる」項目ですが、説明できるかどうかは店によって天地の差があります。
蛍光性を見ていない買取店があり、これはそもそもダイヤモンドの査定が出来ない、もしくは金やプラチナだけの査定しかしないお店です。
こういった買取店は当然査定が安い為、注意しましょう。
あと蛍光性があれば一律同じ金額減額する買取店もあります。
この場合も多めに減額する為、ダイヤモンドの査定は安いです。
ダイヤモンドの査定をしてもらう場合は
4Cはもちろん、蛍光性も把握しており、見極められる買取店を選びましょう。
Q:蛍光性が強いと必ず減額になりますか?
A:はい。Noneと比べて必ず減額になります。
Q:鑑定書が古いけど大丈夫?
A:ゴールドウィンでは店頭で蛍光性を判断しますので、ご安心ください。
古い鑑定書には蛍光性の記載がないことも多いです。
Q:蛍光性は店によって評価が違う?
A:大きく違います。
説明できる鑑定士がいる店を選びましょう。
ダイヤモンドは、4Cだけでは価値を決められない宝石です。
特に強い蛍光性のあるダイヤモンドは、世界市場の基準が変わり、日本市場でも評価が明確に分かれるようになってきました。
だからこそ、「どう見えるか」「どう評価すべきか」を丁寧に説明してくれる鑑定士と出会うことが大切です。
ゴールドウィンでは、蛍光性を含む実物の美しさを大切にした査定を行っています。
売る・売らないはお客様のペースで大丈夫です。
まずは気軽にご相談くださいませ。

この記事の監修者
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