宝石は大きいだけでは高くならない?価値が逆転するケースを鑑定士が解説【2026年最新版】
宝石を売ろうと考えたとき、多くの方が最初に気にされるのが石の大きさです。 大きなルビー、大粒のサファイア、存在感のあるエメラルドを見ると、「これだけ大きければ高く売れるのでは」と […]
2024年10月12日

この記事の監修者
「これ売っていいの?」「いくらになるの?」
そんな不安を解消するために、貴金属、宝石の査定のプロがわかりやすく解説します。
2003年に質屋へ入社後、宝飾業界の現場で査定・接客経験を重ね、金・貴金属・宝石の価値判断に携わってきました。
現在は梅田・なんばエリアでゴールドウィンの店舗運営と査定統括を担当。
2023年には、箕面市へ寄贈された金29kg・プラチナ1kgの延べ板について、一般競争入札で最高価格を提示し、約3億円で落札・買取した実績があります。
日々の査定では、価格の根拠を分かりやすく伝える明朗な説明を大切にしています。
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買取できない宝石 クロムダイオプサイド、スターダイオプサイド
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本日は、宝石の中でもなかなか値段の付きにくい、
クロムダイオプサイドという宝石について説明させていただきます。

クロムダイオプサイドは深緑色の宝石で、その多くは2ct以下の小さなサイズがほとんどです。
対してスターダイオプサイドは全く異なる外見の石で、
黒色を呈しアステリズムによる4条線の星が現れます。
ファセットカットのダイオプサイドは一般的に緑系から茶系色を呈し、
マグネシウムと鉄の量比で、鉄が増すほど色が濃くなる傾向があります。
クロムダイオプサイドのダイオプサイドはパイロキシン(輝石)族鉱物の一種で、
マグネシウムの卓越するダイオプサイド(透輝石)と
鉄が卓越するヘデンバージャイト(灰鉄輝石)の間で成分が連続します(固溶体)。
クロムダイオプサイドは、一般的なダイオプサイドに比べて鮮やかで明るい緑色で、
この着色はクロムが含まれることに起因して、カット石は2ct以下の小さいものが最も美しく、
これ以上大きくなると、色が濃くなり過ぎてしまう場合が多い宝石です。
理想的な品質は、中程度の深みのある緑で、透明度の優れたものです。
クロムダイオプサイドは、
エメラルドやツァボライトガーネットの代用石としてロシア産のものが流通しましたが供給量が少なく、
商業的にジュエリーに用いられるためには数が不十分です。
もうひとつの難点は、耐久性が低いことで、
モース硬度も5.5であることに加えて結晶に2方向の完全な劈開があり、
傷つきやすく破損しやすいので注意が必要です。
宝飾品としてはピアスやペンダントに最適で、
リングやブレスレットは破損のリスクが高まるので避けることが無難とされています。
ロシアの東シベリア産のものが比較的供給量が多いですが、
極寒の気候と永久凍土のために、採掘できるのは1年のうち6ヶ月だけと生産上の問題があります。
しかし、パキスタンで良質のものが発見されたため、供給量が増えることが期待されます。
その他、少規模な産地はオーストリア、ブラジル、ミャンマー、
カナダ、フィンランド、インド、イタリアなどがあります。
スターダイオプサイドはダイオプサイドの結晶に細針状のインクルージョンがあり、
絹糸光沢やアステリズムを生み出す石です。
多くの場合、1本の直線的な光の筋が認められ、もう1本は弱い波状の線であることが多いです。
4条星のような光の筋を出現させるためには、前述の2つの光の筋の方向を合わせなければならないとされています。
カットの際には、針の方向とカボションの底面が同じ平面上に位置するように石の向きを正しく調整し、
また、星が石の中心に来るように配慮する必要もあります。
インクルージョンはルチルなどの場合もあります。
スターダイオプサイドは、スターが現れる宝石としては安価といえ、
濃緑色から黒のスターダイオプサイドの主要産地はインドの南部が多いです。
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ゴールドウィン 梅田店 店長 中村監修 古物許可番号621010160159

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