買取できない宝石　スフェーン編

買取できない宝石　スフェーン編

2024年9月2日

買取できない宝石　スフェーン編

当店ゴールドウィンは、ダイヤモンドと宝石の買取に力をいれている買取店です。

大阪で10年以上、ダイヤモンドと宝石を専門的に買取しておりまして、買取金額の高さは折り紙付きです。

本日はスフェーンという宝石について説明したいと思います。

こちらも買取ですとなかなか値段がつけずらい宝石なのですが、たまに買取査定にお持ち込みされます。

スフェーンは、ダイヤモンドよりも光の分散性が高く、それによって得られる鮮明なファイアが最大の魅力とされています。

さらにボディカラーも多様で、無色から黄、緑、茶、青、ローズレッド、黒とかなり豊富です。

しかし、劈開があり脆いのでジュエリーにはあまり適さず、

カラーゾーニングが多いのでカットの際には注意が必要となります。

スフェーンは、主成分にチタンが含まれることから、鉱物名はチタナイト（チタン石）とよばれます。

着色には、微量成分として含まれる鉄の含有量との相関があり、

緑や黄色の石は鉄が少なく、茶や青のものはより鉄を含みます。

鮮やかな緑を呈するクロムスフェーンにはクロムが多く含まれ着色の原因となっています。

アフガニスタンやパキスタンでは、珍しいカラーチェンジのスフェーンを産しまして、非常に希少です。

スフェーンは強い多色性（三色性）があり、見る方向によって3つの異なる色を呈します。

また、複屈折性によって、テーブル面からパビリオンの裏側の面を覗くと

ファセットエッジが二重になって見えることも特徴的です。

スフェーンの屈折率が高すぎるために、一般的なRI液では読み取れず、

測定が困難ですが、金剛光沢で、光輝も良い宝石です。

最大で20ctほどの大粒な石がありますが、大きなものには例外なくインクルージョンが見られます。

奥型的なものはフェザー、ニードル、フィンガープリント、

ゾーニングや他の鉱物の微結晶など様々な内包物が見られます。

価格は色によって左右されますが、黄色や茶色の石は手頃で、緑は価値が高く、

特に鮮緑色のものが高価とされています。

カットは難しく、インクルージョンのマッピングはもちろんのこと、

最高の色を出すために多色性を考慮して方向を定め、劈開面を見極める必要があります。

金剛光沢を活かすことに加えて、効果的にファイアを生み出すためにはラウンドブリリアントカットなどが適しています。

宝石質のものの主要産出国は、オーストリア、カナダ、スイス、マダガスカル、メキシコ、アメリカ、スリランカ、

ブラジルなどで、ほかにもパキスタン、アフガニスタン、ミャンマー、インド、ロシアに産します。

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この記事の監修者

鑑定士歴20年 中村 達也
ゴールドウィン 梅田店・難波店

古物営業法許可番号大阪府公安委員会許可証 第621010160159号

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