【鑑定士監修】ルビーに内包物があれば天然?合成ルビーが見分けにくい理由をGIAの事例から解説
ルビーに内包物があるからといって、天然石とは限りません。 天然ルビーにはさまざまな内包物が見られ、天然・合成を見分ける重要な手掛かりになります。 しかし、合成ルビー […]
2023年11月3日

この記事の監修者
「これ売っていいの?」「いくらになるの?」
そんな不安を解消するために、貴金属、宝石の査定のプロがわかりやすく解説します。
2003年に質屋へ入社後、宝飾業界の現場で査定・接客経験を重ね、金・貴金属・宝石の価値判断に携わってきました。
現在は梅田・なんばエリアでゴールドウィンの店舗運営と査定統括を担当。
2023年には、箕面市へ寄贈された金29kg・プラチナ1kgの延べ板について、一般競争入札で最高価格を提示し、約3億円で落札・買取した実績があります。
日々の査定では、価格の根拠を分かりやすく伝える明朗な説明を大切にしています。
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ダイヤモンドの歴史
~長い間、磨くことができなかった特別な宝石~

類いまれな硬さゆえ、古代から人々に珍重されてきました。研磨ができるようになったのは、わずか600年前です。
人類とダイヤモンドの出会い
インドで発見された古代ローマ
人類が最初にダイヤモンドに出会ったのは、紀元前800年頃のインドだといわれています。
類いまれな硬さ、透明度、そして自然がつくり出した正八面体の美しさは、さぞ神秘的であったことでしょう。
お守りとして用いられ、大切にされてきました。
紀元前1世紀頃のローマ帝国の要人は、自然のままのダイヤモンドをゴールドの指輪にはめ込んで身に着けていました。
大英博物館の第70室、ローマ帝国(Roman Empire)の展示室にある指輪は、ダイヤモンドの正八面体の面に成長痕が見られ、自然のままの姿であることが確認できます。
中国にも伝わったダイヤモンド
ローマ帝国(27BC-AD395)分裂の後、ダイヤモンドはヨーロッパの表舞台から姿を消しますが、中国には南方海上交易を通じて、インドや西アジアなどから持ち込まれました。
右の指輪は、2012年に日中友好40周年記念行事の一環で行われた「中国至宝展」に出品されていた、東晋時代(4~5世紀)のダイヤモンドです。
1970年に南京市下関象山7号墓から出土したもので、指輪のフープの断面は楕円形です。
会場でこのダイヤモンドが研磨されていない自然のままの姿であることを確認したのですが、残念なことに解説文には「ダイヤモンドは八面体に成形されており」と記載されていました。
これは明らかに誤りで、自然が美しい正八面体をつくり出すことが一般には知られていないことの裏返しです。
ダイヤモンドが研磨して使われ始めたのは600年前、それ以前の2200年間はアンカットでした。
今でも正八面体のダイヤモンドは、私たちの身近なところに存在しています。
実はトランプに使われているダイヤのマークは、正八面体のダイヤモンドのシルエットなのです。
トランプは1480年頃、フランスで作られました。
当時の人々にとっては、ダイヤモンドは磨かれたものではなく、地中から採掘されたままのものであったことを示す一例です。
600年前に研磨が始まる
ヨーロッパでは14世紀の後半にダイヤモンドの研磨技術が開発され、ベネチア、フランダース、パリを中心に広まっていきました。
しかし15世紀を迎えても、ダイヤモンドは研磨せずに自然のままでこそ力が発揮されると信じられていたため、依然として正八面体をセットした指輪が好まれました。ダイヤモンドが身を守ってくれると強く信じ、想いを指輪に込めていたのです。
形のよい結晶の産出は、今も昔も限らているためで、それに近い形に研磨したポイントカットも当時は人気がありました。
このスタイルを模した15世紀のブロンズ製のリングが、近年ロンドンのテムズ川で発見されていることからも、当時の流行であったことがわかります。
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