昔のジュエリーはなぜ重い?昭和の金ジュエリーが高価買取される理由を解説【最新大阪版】
「昔のリングって、なんだか今のものより重たいですよね。」 「大阪のバブル時期の金のネックレスや、ブレスレットはゴツいのが多くて、いかつい」 これは査定中によくお客様と話題になるこ […]
2018年12月10日

この記事の監修者
「これ売っていいの?」「いくらになるの?」
そんな不安を解消するために、貴金属、宝石の査定のプロがわかりやすく解説します。
2003年に質屋へ入社後、宝飾業界の現場で査定・接客経験を重ね、金・貴金属・宝石の価値判断に携わってきました。
現在は梅田・なんばエリアでゴールドウィンの店舗運営と査定統括を担当。
2023年には、箕面市へ寄贈された金29kg・プラチナ1kgの延べ板について、一般競争入札で最高価格を提示し、約3億円で落札・買取した実績があります。
日々の査定では、価格の根拠を分かりやすく伝える明朗な説明を大切にしています。
・読売テレビ 「ウェークアップ」
・関西テレビ 「news ランナー」
・関西テレビ 「ジャルやるっ!」
美しく希少なことから高価な貴金属の代表である「金」は、今までに一体どれぐらい採掘されてきたのでしょうか。地球上にある資源の多くが有限であり、金の埋蔵量にも限りがあります。
今回は、現在までに産出された金の総量、地球にまだ残されている金の埋蔵量について国別に紹介していきます。
世界最古の金製品はブルガリアから出土しており、人類は6000年前には金製品を製造していたことがわかっています。
6000年間人類が産出してきた金の総量は、約18万トン。そして、地球に残されている金の埋蔵量は現在約5.4万トンと考えられています。すでに掘り出せる金の3分の2以上はすでに採掘されており、現在のペースで採掘が続けば20年以内に枯渇してしまうという意見もあります。
一方で、埋蔵量とされている5万トンとは、現在の技術やコスト面を考えた際に、算出できる金の量です。地球上に存在していても、採掘ができない金は「埋蔵量」としてカウントされていません。そのため、技術が進歩し、現在採掘できないところに存在する金が、採掘可能になる可能性もあります。特に、海水にも金が含まれていることがわかっており、海水から効率的に金を抽出する技術が発達すれば、海水内の金も「埋蔵量」に含まれることになることもあり得ます。
続いては、現在の金採掘量を、国別に比較してみましょう。
下記の表は、アメリカの地質調査所が発表した2017年の世界の金産出量ランキングです。
| 順位 | 国名 | 産出量(トン) |
|---|---|---|
| 1位 | 中国 | 440 |
| 2位 | オーストラリア | 300 |
| 3位 | ロシア | 255 |
| 4位 | アメリカ合衆国 | 245 |
| 5位 | カナダ | 180 |
| 6位 | ペルー | 155 |
| 7位 | 南アフリカ共和国 | 145 |
【データ参照】米国地質調査所 Mineral Commodity Summaries 2018
現在は、中国が世界最大の金産出国となっていますが、2005年までは南アメリカが最大の産出量を誇っていました。しかし、南アフリカは100年ほど金の採掘を続けた結果、安価に採掘が可能な金の多くを取ってしまっていること、不安定な国内の情勢・鉱山施設の老朽化などから産出量は減少し続け、その産出量は現在世界第7位となりました。
続いては、各国の金埋蔵量を比べてみましょう。現在の大きな産出量がある国が必ずしも、金を採り続けることができるわけではないようです。
世界の金埋蔵量 合計5.4万トン
| 順位 | 国名 | 産出量(トン) |
|---|---|---|
| 1位 | オーストラリア | 9,800/18% |
| 2位 | 南アフリカ | 6,000/11% |
| 3位 | ロシア | 5,500/10% |
| 4位 | アメリカ合衆国 | 3,000/6% |
| 5位 | インドネシア | 2,500/5% |
【データ参照】米国地質調査所 Mineral Commodity Summaries 2018
現在採掘量1位を誇る中国ですが、その埋蔵量は世界第9位の2,000トンとなっています。産出量では第7位まで落ちている南アフリカは、未だに世界第2の金埋蔵量が存在しており、採掘・精錬技術が向上すれば、採掘量が増える可能性もあります。
日本の産出量は米国の調査にも記載されないほど微々たるものです。しかし、日本最大の金鉱は鹿児島県にある「菱刈鉱山」で、年間7トンの金を産出しています。日本の鉱山のほとんどで金が枯渇してしまったため、産業規模での金の採掘が行われている鉱山は、菱刈鉱山のみです。
採掘量自体は少量ですが、世界の金鉱から採れる鉱石1トン当たりに含まれる金は3~5グラムなのに対して、菱刈鉱山から採掘される鉱石には金が平均で30~40グラム含まれています。高品位な鉱石が出ることは、菱刈鉱山の特徴と言えるでしょう。
また、2012年に見つかった新鉱床には約30トンの金が存在している見通しで、2019年から発掘が開始される予定となっています。
世界の金の埋蔵量が減っている中、注目されているのが「都市鉱山」です。
「都市鉱山」とは、使用済みの家電、特にコンピューターやデジカメ・携帯電話で使われている金・銀・銅・レアメタルなどの希少な金属のことを指します。携帯電話1トンからは回収できる金の量は、鉱石より量よりも多い、約280グラムです。
日本では、2013年から都市鉱山の資源を有効利用するために「小型家電リサイクル法」が始まりました。現在はこの法律と共に、2020年の東京オリンピックのメダル1,666個を、全て小型家電のリサイクルにより確保するプロジェクトを実施しています。このプロジェクトで必要な金の量は約40キログラムで、単純に計算しても約14.3トンの携帯電話が必要とされています。
金などの資源が少ない日本にとって、都市鉱山は貴金属を回収する貴重な資源となっています。日本国内の都市鉱山には金6,800トンがあると言われており、世界の都市鉱山埋蔵量トップの16%に当たります。
日本の金は生産量・埋蔵量ともに他国に及ばない日本ですが、都市鉱山に関してはこれから活用が期待できるでしょう。
地球に埋蔵されている金は、その多くがすでに採掘されてしまっています。
しかし、金を使った小型家電などは都市鉱山として金の再利用のために資源として捉えられています。
また、現在の金の産出量は数年前までと様変わりしていますが、各国の埋蔵量から考えて、将来的に変化する可能性があります。日本には、世界トップレベルの金の埋蔵量・産出量はありませんが、都市鉱山の金は豊富です。限りある資源である金は有効に使いたいですね。
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