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高級時計でありながら実用性を追求した「IWC」の歴史
2016年1月20日
IWCは、International Watch Company(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の略称で、スイスの時計メーカーです。IWCの時計は美しいデザインと高い技術を追求した高級時計でありながら、実用性も高いことで有名。そんなIWCには、スイスのほかの時計メーカーとは異なる、少し変わった歴史があることをご存知でしょうか。ここでは、150年近くに及ぶIWCの歴史を、時系列に沿ってご紹介します。
1868年、27歳の若きアメリカ人によって設立
IWCの設立者は、アメリカのマサチューセッツ州、ボストン出身のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズという時計職人です。若干27歳にして、既にボストンの時計メーカーの副社長兼製造マネージャーという地位にあった彼は、アメリカ市場向けの高品質な時計を製造することを目的に、スイスへ渡りました。そして、時計製造の長い歴史を持つ街であるシャフハウゼンに、スイス北東部初の時計メーカーを設立したのです。
1875年、ライン川畔に新社屋を建設
ジョーンズは、ライン隣接する果樹園の跡地に新しい時計工場と現在まで続く本部を建設しました。当時の従業員は196人。それまでのスイスの伝統的な時計製造は職人が自宅や工房で作業するスタイルでしたが、ジョーンズは、多くの職人が工場に集まって作業するという近代的な製造スタイルを実現したのです。このように、IWCは、アメリカ的なビジネス戦略や機械技術とスイスの時計製造の伝統技術を融合して、高品質な時計の大量生産を目指しました。
1885年、世界初のデジタル表示型ポケットウォッチを開発
この頃はまだ腕時計が普及しておらず、携帯型の時計といえばポケットウォッチ、すなわち懐中時計でした。そんな中、IWCは、時・分をデジタルで表示する「パルウェーバー・システム」のポケットウォッチを、世界で初めて開発。1887年には、蓋が反転してオープンにもハンターにもなるカブリオレ・ケース採用の、24時間表示ポケットウォッチ「マジック」を開発しました。
1899年、腕時計の初代モデルを出荷
IWCが生産した初めての腕時計は、リストバンド用ラグ付きのケースに、女性用ポケットウォッチに用いる小型ムーブメントを収めたものでした。後の1915年、腕時計専用のムーブメントを開発。IWCの腕時計製造の歴史が、ここから始まります。
その後、英国軍のために開発した「パイロット・ウォッチ」、20気圧防水機能を備えた「アクアタイマー」、周波数8,192Hzの「ダ・ヴィンチ」、200気圧防水のダイバーズ・ウォッチ「オーシャン2000」など、実用性の高い時計を次々と世に送り出してきました。
そんなIWCの時計は日本でも多くのファンに支持され、買取市場でも大人気。ゴールドウィンでは、傷や塗料ヤケのあるもの、使用感のあるものも、高価買取の実績があります。ご自宅に使っていないIWCの時計をお持ちの方は、ぜひゴールドウィンの買取をご利用ください。便利な宅配買取や出張買取もございます。
この記事の監修者
鑑定士歴20年 中村 達也
ゴールドウィン 梅田店・難波店
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