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天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド
2023年11月5日
天然ダイヤモンドは宝石として永遠の輝きをもち、誰もが知っている世界で1番有名な宝石です。
ジュエリーとしてだけではなく工業用として使われるなど、意外と私たちの生活に欠かせない物となっております。
しかし、その輝きや美しさから宝石としての天然ダイヤモンドの代わりとなるものが近年増えてきており、偽物ダイヤモンドと呼ばれている、人工ダイヤモンドや、模造ダイヤモンド等が出回っております。
今回はこのような偽物ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの真贋と見分け方をお話ししていこうかと思います。
■偽物ダイヤモンドと呼ばれるものとは
一般的に偽物ダイヤモンドと呼ばれるものにはいくつかの種類がございます。
他の天然石をダイヤモンドの代替品として扱うものや、ダイヤモンドと同じ成分である炭素を人工的に本物に近づけるもの等があります。
・ジルコン
ジルコンとは、天然石の1種であり、ジルコニウムという原子で構成されています。
ダイヤモンドに比べて産出量が多く、希少性が低いために安価で手に入れることができます。
その為にダイヤモンドの代替品として扱われることがあります。
特性としては天然石の中でも屈折率が高いので、ダイヤモンドの光沢に似た金属光沢を持つのでダイヤモンドに似た輝きを放ちます。
また人工的に加熱処理をしたブルージルコンは12月の誕生石として人気の高い宝石です。
・ジルコニア
ジルコニアとは、ジルコニウムという原子を酸化させてできた二酸化ジルコニウムになります。
ジルコニア自体は白色顔料や歯科で使われる差し歯、セラミックに使われることの多い物質です。
イットリウムやカルシウム等の酸化物を添加したキュービックジルコニアは高いモース硬度を持ち、ダイヤモンドに近い屈折率を持つので人工ダイヤモンドとして扱われます。
ジルコンより安価で作りやすい為に人工ダイヤモンドとして世の中に多く出回っております。
・モアッサナイト
モアッサナイト(モアサナイト)とは、炭化ケイ素でできた石です。
ダイヤモンドとかなり似た性質を持ちます。
光の屈折率やモース硬度はダイヤモンドとほとんど同じといっても過言ではありません。
自然界にも限定的にありますが、ほとんど取れずまた色も濁っております。
その為、世の中に出回っているモアッサナイト(モアサナイト)のほとんどは人工的に作られたものになります。
・合成ダイヤモンド
合成ダイヤモンドとは、人工的に化学組成や結晶構造、物理的特性をダイヤモンドと同じにしたものです。
簡単に説明するとダイヤモンドと同じ物質である炭素を高温高圧法や化学気相蒸着法を用いて人工的に合成することで、化合物である人工のダイヤモンドを生成します。
技術は年々向上してきており、天然ダイヤモンドとの区別がつかなくなっているレベルです。
ダイヤモンド業界最大手のデビアス社が合成ダイヤモンドジュエリーを販売する新ブランドの設立を発表し、話題となりました。
■天然ダイヤモンドの真贋と見分け方
ご自宅でもできる、天然ダイヤモンドとそうでないものとの真贋と見分け方。
・ダイヤモンドに息を吹きかけて曇り方を見る
ダイヤモンドは熱伝導率がとても高い為、息を吹きかけて曇ったとしてもすぐに透明に戻ります。
反対に、ジルコンやキュービックジルコニアは熱伝導率が低いので曇らせると少しの間、曇ったままになります。
・ダイヤモンドに油性ペンで書いたり、水滴を垂らしてみる
ダイヤモンドは親油性が高く、疏水性があり、油がくっつきやすく、水をはじきやすいということです。
直接油性ペンで書けたり、水滴を垂らすと球状のまま弾かれるならダイヤモンドの可能性が高いというわけになります。
・紙に書いた線や文字の上にダイヤモンドを置いてみる
ダイヤモンドは取り込んだ光を大きく屈折する性質があります。
紙に書いた線や文字の上にダイヤモンドを置いてみると下の線や文字が読めなくなります。
下の線や文字が読める場合はジルコンやキュービックジルコニアの可能性が高くなります。
・ダイヤモンドテスターを使用する
これは専門機器が必要になる判別方法となります。
買取店などで使用されているダイヤモンドテスターとは石の持つ熱伝導率を瞬時に計測し、それがダイヤモンドか否かを判断する機器です。
高価な機器になるとダイヤモンドと性質がそっくりなモアッサナイトも判別できる優れものです。
・合成ダイヤモンドテスター
合成ダイヤモンドか否かを判別する機器となります。
合成ダイヤモンドは技術的な向上からダイヤモンドテスターでさえダイヤモンドと判定されるほど近年の技術は上がってきました。
合成ダイヤモンドが持つ燐光の有無から判断する機器や、ダイヤモンドの持つ窒素濃度から判断する機器などがあります。
年々、ダイヤモンドの真贋と見分け方は難しくなっていくと言われております。
見た目や性質の酷似したものの流通が広がっている今では、特別な機器を用いらないと判断が難しくなっております。
ダイヤモンドの希少性は高くなるといわれているので、合成ダイヤモンド等を天然モノと偽って販売する業者が増えてくるのではないかと懸念されております。
大阪の梅田と難波にダイヤモンドの高価買取店を構えております、ゴールドウィン梅田店、ゴールドウィン難波店ではダイヤモンドか分からないお品物でもお見積もりや査定は無料です。
ご自身でダイヤモンドの判断が付かない場合は、不安を払拭するためにもゴールドウィンへとお持ちください。
ダイヤモンドの高価買取に精通した鑑定士が、拝見させていただきます。
この記事の監修者
鑑定士歴20年 中村 達也
ゴールドウィン 梅田店・難波店
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