鑑定書?鑑別書?ダイヤモンドの価値を証明するのはどっち?

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鑑定書?鑑別書?ダイヤモンドの価値を証明するのはどっち?

2016年8月6日

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ジュエリーアクセサリーなど、ダイヤモンドを購入するときに「鑑定書」や「鑑別書」というものがついてくることがあります。これらは、そのダイヤモンドがどの程度の価値のものなのかを証明する書類で、買取専門店で買取査定をする際にも、これらの書類があるかないかで買取価格に差がつく場合があります。では、「鑑定書」と「鑑別書」にはどのような違いがあるのでしょうか。買取専門店の買取査定の際にも重要となるそれらの違いについてご紹介します。

天然石か人工処理石かを証明する鑑別書

鑑別書は、ダイヤモンドをはじめすべての宝石に対して発行可能な証明書です。その宝石が天然石か人工処理石かどうかを証明するもので、人工処理が施されている場合、どのような処理がされているかが記入されます。さらに、サイズやカット、重量などのスペックのほか、硬度や偏光性、屈折率、多色性などの科学的な測定・分析の結果が記入されます。ただし、品質や評価、産地などが記載されるわけではありません。
鑑別書は人工処理石であっても発行できるので、鑑別書があるからといって品質の良い天然石であるとは限りません。とはいえ、その宝石が天然石か人工処理石かどうかを証明する大切な証明書です。買取専門店での買取査定でも、鑑別書があるとないとでは買取価格に差が出る場合があります。宝石を購入する場合は、できるだけ鑑別書を発行してもらうようにしましょう。

鑑定書はダイヤモンド限定の成績表

鑑別書がすべての宝石に対して発行できるのに対し、鑑定書は天然ダイヤモンドにしか発行されません。別名「ダイヤモンド・グレーディング・レポート」とも呼ばれる鑑定書は、ダイヤモンドを評価する4C(カラー、クラリティー、カット、カラット)の鑑定結果が記載されます。そのダイヤモンドがどの程度のグレードのものなのかが記載されているため、ダイヤモンドにとっては重要な証明書といえます。
鑑定書を発行している機関はいくつかあり、その多くは4Cと国際ダイヤモンドグレーディングシステムの基準に則って鑑定が行われます。ほとんどは信頼性の高い鑑定機関ですが、鑑定書の詳細度などはダイヤモンドのカラット数や鑑定機関の様式によって異なります。
鑑定書はダイヤモンドの買取価格を大きく左右する重要な証明書となるため、一定以上のカラット数のダイヤモンドを購入する際には、できるだけ鑑定書を発行してもらいましょう。カラット数の小さいダイヤモンドをいくつも使ったジュエリーなどを購入する場合は、天然石であることを証明する鑑別書だけでも発行しておくと、買取専門店で買取査定を受ける際に正しい評価を受けることができます。

この記事の監修者

鑑定士歴20年 中村 達也
ゴールドウィン 梅田店・難波店

古物営業法許可番号大阪府公安委員会許可証 第621010160159号

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