
海外の金のインゴットは買取できないのか?【鑑定士解説】
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2019年1月31日
造幣局では、貴金属に含まれる純度の割合を打刻してその品位を証明しています。これは、「ホールマーク」と呼ばれています。これは任意の制度として使われているものなので、市場に出回っている製品に必ずしもあるものではありませんが、ホールマークがあることで、消費者や取引業者にとって取引の信頼性につながり、誰もが品質を判別できるという重要な役割を担っています。
日本でホールマークに刻印されているものは、日本の造幣局の証明である国旗印と1000分率で品位(純度)を表します。
プラチナの場合は、元素記号Ptが入り、金とプラチナの合金の場合、分割波線で純度がそれぞれ表示されます。金と銀は元素記号の表示はありません。
ホールマークは、各国によって違います。
イギリスでは、Assey office markといってイギリスのどこの場所で作られた製品なのかを証明する印があります。鑑定した都市によって絵柄が異なります。
フランスでは鷲のイーグルヘッドがK18の印になっています。フランスはK18以上の品位でないと刻印されません。
K24 K18など、カラット表示の刻印は造幣局で行っていませんが、純度対応は、
などとなります。
但し、カラット表示のみでは、造幣局の品位証明とはなりませんが、無くても品位を保っている製品はあります。品位は当店で調べることが可能です。
規格には、国際的な協力で取り決められる国際規格ISOと日本国内で決められる日本工業規格JISがあります。
金や銀などの金属に様々な割合でその他の金属を配合して合金にして強度を上げてジュエリーにしたり色を出したりします。その時の金や銀に配合する金属のことを割金といいます。純金が75%で割金が25%入ったものをK18といいます。
例えば、K18は、割金の銅やパラジウムを混ぜてPGピンクゴールドにします。
カラット | 純度 |
---|---|
K24 | 999 |
K23 | 958 |
K22 | 916 |
K20 | 830 |
K18 | 750 |
K16 | 666 |
K14 | 585 |
元素記号は大文字と小文字の組み合わせで表示します。
記号 | 元素 |
---|---|
Au | 金 |
Ag | 銀 |
Pt | 白金(プラチナ) |
Pd | パラジウム |
Rh | ロジウム |
Ir | イリジウム |
Ru | ルテニウム |
Os | オスミウム |
まさに金色以上のきらびやかなゴールドカラー。
割金として銀と銅を5:5の割合、またはそれに近い割合で金に混合したもので、非常に華やかなゴールドの色合いになります。
銅の割合が大きくなるとピンク寄りになり、銀の割合が大きくなるとブルー寄りになります。
表示記号は、18金のイエローゴールドなので、K18YGまたはAu750YGとなります。
銀のみを混ぜると控えめにグリーン色調のゴールドになります。
表示記号は、K18GRGです。
割金として銅を、少しパラジウムを混合したものです。ニッケルを配合したものがありますが、アレルギーの原因となる場合があるためパラジウムと銅を割金としたものが主流です。
表示記号は、K18PGです。
割金としてパラジウムを使用します。これは白金と訳してはいけないものです。白金はPtプラチナですので間違えないようにします。純金75%とパラジウム等を25%混ぜたものです。
表示記号は、K18WGです。
割金として鉄を混合したものです。ロジウムメッキをしないタイプです。
表示記号は、K18GGです。
シナ金とは東南アジアの金製品のことで、中国の「志那」からきた呼び名です。
ネックレスによく利用され、留め具がS字型の多いのが特徴です。シナ金の刻印については、刻印された純度の値と実際の値が違う場合も多く注意が必要です。
日本で表示される刻印はK24などとKが前につきますが、シナ金の場合は、24Kと刻印されているのがアトKと呼ばれる所以です。
この記事の監修者
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