宝石は大きいだけでは高くならない?価値が逆転するケースを鑑定士が解説【2026年最新版】
宝石を売ろうと考えたとき、多くの方が最初に気にされるのが石の大きさです。 大きなルビー、大粒のサファイア、存在感のあるエメラルドを見ると、「これだけ大きければ高く売れるのでは」と […]
2024年11月4日

この記事の監修者
「これ売っていいの?」「いくらになるの?」
そんな不安を解消するために、貴金属、宝石の査定のプロがわかりやすく解説します。
2003年に質屋へ入社後、宝飾業界の現場で査定・接客経験を重ね、金・貴金属・宝石の価値判断に携わってきました。
現在は梅田・なんばエリアでゴールドウィンの店舗運営と査定統括を担当。
2023年には、箕面市へ寄贈された金29kg・プラチナ1kgの延べ板について、一般競争入札で最高価格を提示し、約3億円で落札・買取した実績があります。
日々の査定では、価格の根拠を分かりやすく伝える明朗な説明を大切にしています。
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買取できない宝石 ムーンストーン
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本日は、宝石の中でもなかなか値段の付きにくい、ムーンストーンという宝石について説明させていただきます。
そこまで買取のお持ち込みが多い宝石ではございませんが、稀に拝見させていただいております。

ムーンストーン(月長石)は、オーソクレースの宝石の代表格といえます。
色は無色や白色のほか、緑、白桃色、褐色、赤みを帯びた色、グレーや黒があり、透明または半透明の宝石です。
光の当たり方によってやわらかな青白い光を発しますが、これは石の内部で光が散乱することによって生じます。
この光学的な効果は、アデュラレッセンス(またはシラー効果)とよばれます。
シラーが現れる石は、見た目にはひとつの結晶ですが、
内部の構造は成分の異なる薄層が規則的に交互に重なった状態になっています。
この構造は、高温のマグマから均質な成分の結晶として生成されたフェルスパーが、
徐々に冷えていく際に結晶内部でカリウムの多い層とナトリウムに富む互層に分離することによってできます(離溶ラメラ)。
層の厚さは数ミクロン程度と極めて薄く、層間を光が通ると干渉を起こして光学的効果が発生します。
シラーは石の表面に浮かんだり揺らめいたりして、魅力的で神秘的な輝きを放ち、
石を回したり傾けたりすると動いているように見えます。
1997年にはインド南部で新しいグリーンムーンストーンが発見され、「パロットグリーン」と名付けられました。
ムーンストーンによくみられるインクルージョンとして、
センティピード(ムカデ)とよばれる平行に走る小さなクラック(劈開によるものが多い)のほか、
自然修復されたクラックやクォーツの微小結晶などがあります。
安価の石には、多くの劈開性のクラックが入っていることがあります。
石のサイズは大きなものが多く、上質なブルームーンストーンには1~10ct程度のものがありますが、
20~30ctの大きなものになると良質なものは少なく、非常に高価となります。
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