蓮の花の色をもつパパラチアサファイア

蓮の花の色をもつパパラチアサファイア

2024年3月15日

 

蓮の花の色をもつパパラチアサファイア

 

 

サファイアは青く澄んだ宝石として有名ですが、パパラチアサファイアは青色とはかけ離れた色味で、サファイア以上の幻の宝石といわれています。

あまり聞き馴染みのないパパラチアとは、スリランカのシンハリ語で「蓮の花(ロータスフラワー)」 を意味し、

名の通り、蓮の花のようなオレンジ色を帯びたピンク色の中間という微妙かつ美しい色合をしています。

パパラチアに認定される色の基準は国によって異なります。

難しいことに、パパラチアサファイアの定義に世界共通のものがなく、色合いとしてはルビーとオレンジサファイアの中間に位置するもので、

スリランカ産のピンクがかったオレンジの色味が美しいものといわれています。

 

多くのパパラチアサファイアは、加熱による色の改良が行われていることが多く、手が加えられています。

無処理のパパラチアサファイアの場合は、退色してしまうものがあります。

パパラチアサファイアの思議なところは、色が褪せてしまった無処理のパパラチアサファイアを1時間ほど太陽光線の下に置いておくと、オレンジ色が戻って元の色になります。

 

そんなパパラチアサファイアは非常に少なく、アレキサンドライトや、パライバトルマリ ンと並ぶ、世界三大希少石の1つとされています。

 

パパラチアサファイアはカラーの世界共通定義が設けられていない分、

見る人によってはパープルサファイアやオレンジサファイアなどに見えるため、捉え方にばらつきがでてきます。

 

 

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