宝石は大きいだけでは高くならない?価値が逆転するケースを鑑定士が解説【2026年最新版】
宝石を売ろうと考えたとき、多くの方が最初に気にされるのが石の大きさです。 大きなルビー、大粒のサファイア、存在感のあるエメラルドを見ると、「これだけ大きければ高く売れるのでは」と […]
2024年10月11日

この記事の監修者
「これ売っていいの?」「いくらになるの?」
そんな不安を解消するために、貴金属、宝石の査定のプロがわかりやすく解説します。
2003年に質屋へ入社後、宝飾業界の現場で査定・接客経験を重ね、金・貴金属・宝石の価値判断に携わってきました。
現在は梅田・なんばエリアでゴールドウィンの店舗運営と査定統括を担当。
2023年には、箕面市へ寄贈された金29kg・プラチナ1kgの延べ板について、一般競争入札で最高価格を提示し、約3億円で落札・買取した実績があります。
日々の査定では、価格の根拠を分かりやすく伝える明朗な説明を大切にしています。
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買取できない宝石 スギライト
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本日は、宝石の中でもなかなか値段の付きにくい、スギライトという宝石について説明させていただきます。
そこまで買取のお持ち込みが多い宝石ではございませんが、稀に拝見させていただいております。

鮮やかな紫の石スギライトの名は、日本人岩石学者の杉健一博士にちなんでいます。
初めて発見されたのは=内海に浮かぶ岩城島(愛媛県)で、
エジリン関長岩中より1974年に新種の鉱物として報告されました。
岩城島のものは黄褐色で大きさも数mm程度の結晶集合体で、
ジュエリーとなる石としては扱われていませんでした。
しかし、1980年代に南アフリカのマンガン鉱山で、鮮やかな紫のものが発見され、
一躍希少な貴石として注目されるようになります。
南アフリカ産にはマンガンが含まれ、これが紫の着色原因とされています。
主に塊状をなす結晶集合体で産されています。
スギライトの品質は色で決まるといえ、濃厚な紫で色ムラのないものが最も価値が高いとされています。
一般的に黒いインクルージョンの斑点などは許容されますが、明るい色ムラは価値が下がってしまいます。
ほとんどが不透明で、時折半透明のものもあり、パッチのほか細脈や層がみられます。
カット面に現れる細脈や層がヘアラインクラックになりやすく、
カットが難しくなる場合がある為、注意が必要です。
スギライトはカボションやビーズにされるほか、スラブ(平板)にして象嵌細工に用いられます。
サイズは大きめの石が多く、10ctを超えるものが一般的で、
濃過ぎる色は加熱処理することで明るくすることができます。
紫色を強調するために染色されることもあり、また、模造石も多数存在します。
スギライトは中価格帯の宝石といわれ、
あまり知られてはいませんがクリスチャン・ディオールは「スギライトの女王」と銘打ったリングを製作したほか、
時計の文字盤にスギライトを用いたりされています。
他のジュエリーブランドでは、ブルガリもスギライトのリングを作っています。
耐久性に優れ、水洗いで石鹸での洗浄が可能です。ただし超音波洗浄機の使用は禁物です。
通常程度の光や熱に対しても安定している宝石です。
主要産地は、南アフリカ(ウィーセル鉱山)、オーストラリア (ニューサウスウェールズ)、
タジキスタン、イタリアおよびカナダ (ケベック州) などがあります。

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